〜病気になる前の身体のサインに気づける社会を目指して〜
私は看護師として医療の現場に携わってきました。病気になった方を支えること。
治療を受ける方に寄り添うこと。
それは私にとって大切な仕事であり、多くの学びを与えてくれた経験でもあります。
しかしその一方で、ずっと心の中に残っていた問いがありました。それは、「なぜもっと早く気づくことができなかったのだろう」ということです。病気と診断される前にも、身体はさまざまなサインを出していたのではないか。
その想いが、現在の活動につながっています。
私自身も不調に悩んでいた
実は、糖ナビを始めるきっかけになったのは、私自身の体験でした。
- 慢性的な疲労感
- イライラ
- 眠れない日々
- めまい
- 気分の落ち込み
身体の不調を感じているのに、病院で検査を受けても「異常はありません」と言われることがありました。
看護師として医療知識を持っていたにもかかわらず、自分自身の身体で起きていることを十分に理解できていなかったのです。
妊娠・出産を経て考えるようになったこと
長い不妊治療を経て、40歳で妊娠・出産を経験しました。大きな喜びである一方、その後は睡眠や体調の変化に悩むこともありました。また、子どもの健康について向き合う機会も増えました。病院へ通い、薬による治療を続ける中で、私は次第にこう考えるようになりました。
「日々の生活習慣や身体の状態について、もっとできることがあるのではないか」
「病気になる前の段階から身体を理解することはできないだろうか」
そうした疑問が、新たな学びへの入り口になりました。
分子栄養学との出会い
そんな時に出会ったのが、分子栄養学でした。そこで学んだのは、健康は日々の生活習慣の積み重ねによって支えられているという考え方です。
- 食事
- 睡眠
- 運動
- ストレス
これらは互いに影響し合いながら、私たちの身体の状態に関わっています。そして、病気と診断される前にも、身体の中ではさまざまな変化が起きている可能性があることを知りました。この考え方は、私自身の経験とも重なる部分が多く、大きな気づきとなりました。
学びを深める中で、私が特に関心を持ったのが血糖変動でした。
血糖値は、食事だけでなく、睡眠、ストレス、運動、生活リズムなど、さまざまな要因の影響を受けています。そのため、血糖変動を観察することで、日々の生活習慣と身体の反応との関係を知る手がかりになるのではないかと感じました。
私はそこに大きな可能性を感じたのです。
健康づくりの課題は「続かないこと」
これまで多くの方と関わる中で、健康づくりには一つの大きな課題があると感じていました。
それは、知識だけでは行動につながりにくいということです。
「睡眠を大切にしましょう」
「食事を見直しましょう」
「運動を取り入れましょう」
どれも大切なことです。
しかし、分かっていても続けることは簡単ではありません。そんな中でCGM(持続血糖測定)に出会い、身体の反応を見える化することの価値を実感しました。
データを見ることで、自分自身の身体をより身近に感じられるようになることがあります。
糖ナビ誕生
こうした経験から生まれたのが、糖ナビです。
糖ナビは、単に血糖値を測るサービスではありません。血糖変動の見える化を通じて、食事、睡眠、運動、ストレスなど、日々の生活習慣と身体の関係を整理するためのサポートです。
そして、自分自身の身体を理解するきっかけを提供したいと考えています。
これから目指したいこと
現在、「検査では異常がないけれど不調を感じる」という方は少なくありません。私は、そうした方々が身体からのサインに気づき、自分らしい健康づくりにつなげられる社会を目指しています。将来的には、糖ナビの考え方や支援の仕組みを体系化し、より多くの方が活用できる形に発展させたいと考えています。
私が糖ナビを作った理由は、私自身が身体の不調に悩み、その背景を知りたいと思った経験があったからです。そして学びを深める中で、身体は日々さまざまなサインを出していること、そのサインに気づくことの大切さを実感しました。
糖ナビは、血糖値を見ることが目的ではありません。身体からのサインを見える化し、自分自身を理解するきっかけをつくること。それが糖ナビの役割だと考えています。そして、一人ひとりが自分らしく健やかに暮らせる社会づくりに貢献したい。それが糖ナビに込めた私の想いです。

